仕入れた天然石の粒たち。厳選すると30-60%ほどしか使えないことがあります
こんにちは、下田裕也です。
ハンドメイド作家として活動している方からよく頂くご質問があります。
それは
- 仕入れた天然石の粒はぜんぶ使うの?
といった内容です。
実際に制作活動をしている方だとピンとくるご質問ですね。
制作活動をしたことがない方だといまいちピンとこないと思いますが、けっこう奥が深い内包なのでぜひお読みくださいませ。
厳選した天然石の粒だけで制作するのは、実はとても贅沢なことなんです
パワーストーンブレスレットを制作してみましょう。
丸い天然石をずらりと並べて、ゴムを通して結ぶとブレスレットが完成しますね。
色合いやパワーストーンの組み合わせなどはハンドメイド作家の腕の見せどころです♪
色合いや組み合わせ(デザイン)は腕の見せどころですが、もうひとつ、腕の見せどころがあります。
美しい粒を厳選すること
です。
簡単なようでけっこう難しい作業です。
掘り下げて見てみましょう。
美しい天然石の粒を厳選する作業とは
たとえばアゼツライトという石を10粒使いたいと思ったとしましょう。
であれば、10粒だけ買えばよさそうですね。
アゼツライトが手元にやってきました♪
さっそく仕入れた10粒を使って制作作業を開始です!!
・
・
・
ここからは現実との戦いになります。
1粒1粒しっかりと表情を確認してみてください。
すべての粒を使用することができそうでしょうか。おそらく、使用できないと思います。
- 色合いの美しさ
- 内包物の有無
- 内包物の美しさ
- 引っかき傷がないかどうか
- 凹みはないかどうか
- 欠けている箇所があるかどうか
などなど、さまざまな角度から厳しい目で厳選する必要があります。
【実例のご紹介】こんな感じの粒は使用できません
いろんな例があるのですべてをご紹介することはできません。
なので、今回は1つの典型的な例をご紹介します。
こちらの石はスコロライトという希少石なのですが、通し穴付近が凹んでいるのが確認できますね。
こちらはヒーラーライトという希少石です。
硬度が低いので凹みや欠けている箇所が多いので、しっかりと確認する必要があります。
いかがでしょうか。
実際に写真を見ると、さすがに使用することはできなさそうですよね。
明らかに人為的なミスなどで付いた傷などであれば返品・交換は可能でしょうが、原石由来のものであれば返品・交換はとても難しいと思います。
使用できない粒があることを想定して仕入れよう
たとえば10粒使用するのなら、12粒や13粒仕入れておけば安心ですね。
多めに仕入れることになるので余計な費用がかかってしまいますが、これはしかたないと思います。
費用がかかってしまうからといって、使うべきではない粒を使って信用を失う方がはるかに大きな損失です。
繰り返しになりますが、自分で愛用するものであればよいですが、お金を頂いて制作する場合はしっかりと厳選するべきだと思います。
石によって使用できない粒の割合はだいぶ変動します。
少しずつ経験を積んでいけば「この石は多めに仕入れておこう」と適切な対応をすることができるようになりますよ♪
なんだか難しそうな印象を持ってしまったかもしれませんが、制作はとても楽しいのでぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。