天然石の話|原石由来の傷や凹み、色ムラなどについて

パワーストーン 天然石のこぼれ話

こんにちは、下田裕也です。
私はハンドメイド作家として活動しております。

今回は原石由来の傷や凹み、色ムラについてお話ししていこうと思います。

  • 原石由来の傷
  • 原石由来の凹み
  • 原石由来の色ムラ

日々いろんな石を仕入れているのですが、ブレスレットなどを制作する際の選別作業はとても重要になってきます。
なぜなら、仕入れた石の中には”使用を避けるべき石”がたくさん含まれているからです。

詳しく見ていきましょう!

使用を避けるべき石とは?

人工的に機械で量産されるようなものは、ほとんどの場合はキレイにピシッと仕上がっていきます。
これはこれで素晴らしいことだと思いますが、天然モノになるとそうはいかなくなります。

天然モノとは大自然の中で育まれるモノですね。
機械的に作られるわけではないので、環境によって仕上がり具合が大きく変わってきます。

圧力や温度変化などの外部的な要因などにより傷が入ってしまったり、一部分が凹んでしまったりします。
原石の多くは傷や凹みがあるのが普通です。

原石を削って丸玉などに整形するわけですが、内部にも傷や凹み、気泡や異物などの内包物がある場合、それを含めて整形することになります。

なので、丸玉に削り出した粒には粒毎に微妙な個体差が生まれるわけですね。

複雑な構造の好物や内包物などが多い鉱物になると、丸玉の粒毎に表情がかなり違ってきたりします。
奇跡的に極めて美しい表情の丸玉が誕生することもありますが、こういった個体は高値で取引されることになります。

鉱物の種類によって判断基準は異なりますが、「さすがにこれは傷が深すぎるなぁ」といったものもありますので、そういった粒は使用しないように心がけています。

色ムラも、一定以上の色ムラがあると美しさに大きな影響を及ぼすため、使用を避けざるを得ない感じになってきます。

ブレスレットなどは美しく仕上げることも大切ですからね♪

希少石は制作者泣かせの場合が多い

たくさん仕入れてもそれほど大きな金額にならない石でしたら、たくさん仕入れて厳選すればよいですよね。

しかし、1粒がものすごく高価な希少石になると話は違ってきます。
仕入れたけれど原石由来の傷や凹み、色ムラがありどうしても気になってしまうレベルだと、これは使用を避けざるを得ないです。

たとえば5万円で10粒の希少石を仕入れたとして、すべて問題なく使用できるなら1粒あたり5000円の仕入れ値になります。
しかし、たとえば4粒は使用を避けざるを得ない場合、使用できるのは6粒ですので、実質の仕入れ値は1粒あたり8333円になります。
単価が1.7倍ほどに跳ね上がってしまうわけですね。
こういったことは日常茶飯事です。

そのため、厳選に厳選を重ねた美しい希少石を使用したブレスレットなどは高価になるわけです。単価が跳ね上がっていますので。

ここで問題なのは、せっかく仕入れたのに使用を避けて手元に残ることになった希少石の存在です。

原石由来の傷や凹みの場合は、このまま手元に残しておくよりも、受け入れていただける方のものへお届けするのがベストだと思います。

なので当店では訳ありのカテゴリーを設けております♪

また、訳ありに関して具体的な例を挙げて詳しくご説明したページがございますのでぜひご覧くださいませ。

訳ありの詳細ページを見てみる

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